COBOLに任せる不正検知システム開発の業務経験談|求人情報

COBOLに任せる不正検知システム開発の業務経験談_求人情報

不正検知システムの特徴について

クレジットカードの不正利用はデジタル決済の普及に伴い増加傾向にあります。さらにオンラインショッピングなども一般的になったことでサイバー犯罪なども増加しています。不正アクセスの手法としてフィッシング、マルウェア、データブリーチなど、様々な手法が用いられています。特に個人情報を盗むためのフィッシング攻撃が多い傾向にあります。そのような中、顧客の取引を監視し、不正行為を早期に発見するための高度な技術を使用したシステムが不正検知システムになります。

不正検知システムは主に以下のような機能、特徴を持っています。

1つ目がリアルタイム監視機能、取引が行われるたびに即座にデータを分析し、不正の兆候を検出する機能になります。これらは事前に設定されたルールに基づいて警告する機能も持ちます。例えば高額取引、異常な地理的位置に関する情報、取引に利用されるデバイス情報などを考慮して、システムに総合的に判断させます。

2つ目が通知機能です。不審な取引が検出された場合に、自動的に処理を完了させず通知し、確認を求める機能を持ちます。検知結果をもとにシステムを改善することで精度を向上させることも行います。最近ではこれら過去の取引データをAIに学習させ、異常なパターンを特定させるだけでなく、未知の不正手法にも対応させると言うことに対応しています。

これらの特徴を持つ不正検知システムを利用することで、クレジットカード業界は不正行為のリスクを低減し、顧客のクレジットカードへの信頼を維持しています。私たちはこれらシステムの開発、維持、保守を担っており、お客様と共に意見交換しながらシステムの改善に努めています。

お客様のかかえる課題

不正検知システムに関わるお客様は、より安心してクレジットカードを利用いただくために日々システムの改善について検討しています。

例えば、不正検知システムは正常な取引でも不正と誤って判断することや、不正取引を見逃すことがあります。これら誤検知と見逃しを減少させるために、取引のコンテキストを考慮し、重要な特徴量を選定、調整することを行っています。コンテキストとは取引の時間や場所金額、デバイスなどになります。これらの調整は全体的な取引の調整から特定の顧客の取引まで調整することができますので、日々システムが進化しています。

また不正検知システムは、個人情報保護やデータセキュリティに関する法規制を遵守しながら不正検知を行う必要があります。プライバシーを配慮しながらデータを取り扱うことが必要です。そのため、不正検知システムに関わるメンバーへの教育なども必要になります。さらには不正検知システムと連携している他のチームとの連携も重要です。情報共有やコミュニケーション不足への対応も行います。

私たちは不正検知システムに関わるお客様が適切にシステムを運用できるように日々システムの利用についてお客様と検討すると共に、日々進化する技術情報の提供を行いながら、お客様と一緒にシステム課題への対応を行っています。

お客様の課題に対するシステムの貢献

不正検知システムに対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。不正検知システムはクレジットカードの導入とともに運用されるシステムであることからもわかるように長年にわたり利用されているシステムになります。

システムに利用されているプログラム言語の1つにはCOBOL言語が利用されています。不正検知には大量のデータを必要としますが、それらのデータが整備されていない場合、正確な分析が難しくなります。そのため、分析を高度に行えるようにデータのクレンジング作業なども行っています。これらの作業も我々の業務になります。COBOL言語は大量処理に適したプログラミング言語になりますので、これらの処理を効率的に行うために活用しています。

またサイバー犯罪は常に新しい手法を開発して行われます。システムもこれらへの対応を続けることが必要です。AIをはじめとした新たな技術を導入することで不正検知システム自体の学習とアップデートが必要になります。限られたリソースの中で効果的にシステムを維持していくための対応や提案を続けることも我々の重要な役割と考えています。

不正検知システムはあくまでも不正を検知する仕組みになるため、顧客管理、取引処理、その他セキュリティシステムなどとの連携も欠かせません。そのような別システムとの調整を行うことも私たちの業務になります。お客様の運用視点に立った提案対応をすることで、私たちシステム開発メンバーは貢献しています。

私たちの職場環境について

日々サイバーセキュリティインシデントの発生が大きなニュースとして取り上げられていることからも不正検知システムの詳細は知らずとも、その重要性について理解されている方も多いのではないでしょうか?私たちのシステムはそういう意味でも非常に責任のある業務を任されています。

不正検知システムにはいろいろな仕組みとの連携や技術が使われていますが、私たちの開発に利用しているプログラミング言語は先ほどご紹介したCOOBL言語になります。業務自体は難しそうなイメージを持たれるかもわかりませんが、COBOL言語はエンドユーザが利用することを意識したプログラミング言語になりますので、それほど心配する必要はありません。

プログラミング言語初心者の方でも数多く在籍しているベテランメンバーからプログラミングの仕方についてアドバイスももらえますし、数多くのプログラミングソースが存在していますので、実際に運用されているプログラミングソースを参考にしながらご自身の開発を行うことができる環境があります。

またCOBOL言語での開発に慣れてきたら、不正検知システムに連携されているシステムやAIの活用などにも関わっていただく可能性もあります。私たちのシステム開発現場は既存のシステム開発の他にも最先端の開発や技術にもチャレンジすることができる職場環境になっています。

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