傷害保険の特徴について
傷害保険は、主に損害保険会社のお客様が取り扱われている保険で、日常生活の中で起きるやけどや骨折、打撲などのケガで、入院や手術、通院などしたときに保険金が支払われる保険になります。あくまで補償の対象がケガに特化したものになっていますので、病気を伴うようなものについては補償の対象外になっています。
傷害保険の補償の対象となるケガの定義には、「急激」かつ「偶然」で「外来的」という全ての条件を満たしたものになっています。「急激」とは、突発的な事故から時間的な間隔なくケガに至ることを意味します。「偶然」とは、事故の発生、ケガの発生、事故とケガの発生、いずれも発生の予測ができない事を意味します。「外来的」とは、ケガの原因が体の外から作用したものである事を意味します。1つでも当てはまっていないと保険金が支払われないという特徴を持ちます。
また、生命保険や医療保険とは保険料の設定方法が違います。具体的には、傷害保険は年齢や性別関係なく、一般的にA級職、B級職など職業によって保険料が設定されます。A級職は、事務職、営業職、医師など危険の少ない職業、B級職は逆に、農林作業者、漁業作業者、建設作業者など危険の多い職業、という具合です。B級職は一般的に危険が伴う職業のため保険料が高く設定されます。
傷害保険は特約を付帯することで補償を手厚くすることも可能です。例えば偶発的な事故で他人にケガをさせた、持ち物を破壊した場合を補償する個人賠償責任特約などがあります。このような多くの条件が選択できる保険商品はシステム化が進んでおり、私たちは日々そのシステムの運用・サポートを行っています。
お客様のかかえる課題
傷害保険の商品に関わるお客様は、傷害保険の加入を検討されているお客様がどういった保険に加入されていて、どういう補償を期待しているのか、実際に話を聞きながら確認しメリット、デメリット等をお伝えし、納得いただいた上で契約いただけるよう日々検討を行っています。
例えばよく比較される保険として医療保険があります。医療保険は加入率が非常に高いこともあり、傷害保険とは何が違うかということはよく質問されます。これには、大きく保険対象、保険料、付帯できる特約の観点で説明を行います。まず補償対象としては、傷害保険はケガによる入院、手術、通院をカバーするのに対して、医療保険は病気についてもカバーしています。保険料は傷害保険が職業に応じて変わるのに対して、医療保険は年齢や性別などに応じて変わります。付帯できる特約については、傷害保険が賠償責任や携行品の損害を補償する特約がつけられるのに対して、医療保険は主に病気の治療を保障する特約がつけられるなどの違いがあります。こういった点を実際のお客様の日常生活と照らし合わせご理解いただけるようご提案します。
具体的には日常生活においてケガのリスクが高い人には傷害保険をお勧めします。例えば国内や海外などの旅行に行かれる方、バイクや自転車などよく乗られる方、趣味や部活動においてスポーツやアクティビティを楽しまれる方、転倒などのリスクの高い高齢者、このような方に傷害保険をお勧めしています。また、既に加入されている保険と重複しないようにどのような保障が必要なのか整理することもお手伝いします。
このように傷害保険に関わるお客様はお客様の日常生活や保険の状況からケガのリスクを把握し、日々商品の見直しや拡充を行っていきます。私たちはその変化に合わせてシステム開発を実施しています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
傷害保険に対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。傷害保険は特に身近なところでは海外旅行などの際に加入される方も多いのではないでしょうか。そういったところからも想像できる通り、古くからシステムを活用して業務が進められています。システムは保険業界では馴染みの深いプログラミング言語であるCOBOL言語が使われています。
保険会社のお客様は世の中の動きに合わせて保険商品の見直しを検討します。わかりやすい例をあげると、公的介護保険制度や医療保険制度など制度見直しに合わせて提供する保険商品の見直しなどを行います。保険商品に見直しが行われる事はそれに関係するシステムの改修も発生します。我々は保険業界の動きを注視しつつ業務を進める必要があります。新規に機能開発を行う事もあれば、既存機能の改修を行う事もあります。COBOL言語のプログラミングを使用して多岐にわたって対応を行う事になります。
最近では保険商品を窓口ではなく、スマホなどからインターネット経由で契約できるケースも増えてきました。そのような契約の仕組みが変わる事によってもシステム開発は対応が必要になります。新しい仕組みと既存の仕組みを組み合わせてシステムデザインする事もわたし達の業務になります。傷害保険だけではなく、他の提供する保険商品の情報を集約して、お客様のニーズで分析した情報を提供するという事なども行います。
私たちの職場環境について
日常生活におけるケガは私たちの暮らしの中でも身近なリスクです。そういったリスクに備えるための傷害保険に関わる業務は興味を持って取り組んでいただけるのではないかと思います。傷害保険だけでなく、保険商品のシステムを幅広く私たちは担当していますので、保険関係全般のシステム開発業務に携わっていただき、業務知識や技術力をつけていただけると思っています。
プログラミング言語はCOBOL言語を使用します。保険業界のシステムは何十年も稼働するシステムになっています。設計書や実際にプログラミングされたソースコードを見ながらシステムに変更を加える作業を行っていきます。既に稼働中のシステムに対して改修作業を行った経験をお持ちの方であれば、業務の進め方のイメージをお持ちかと思いますので、スムーズに業務をご対応いただけるのではないかと思います。
COBOL言語自体未経験であっても心配はありません。職場のメンバーはCOBOL言語開発のベテランが多数在籍していますので、わからないところがあれば確認しながら進める事ができます。最近ではリモート開発も珍しくなくなりました。TeamsやZoom等のツールでチャットや打ち合わせしながら気軽に相談しながら業務を進める事ができると思います。コミュニケーションを取り合いながら少しずつ業務ノウハウ、技術力をつけていっていただければと思います。
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