お客様の業務について
共済はお互いに助け合う、相互補助という意味を持ちます。特定の地域や企業が運営しており、例えばJA、生協、労働組合などが共済事業を行っています。保険会社との大きな違いは加入できるのが組合員であるという事と、非営利目的に事業運営を行っている事です。そのため、保険会社の保険料に相当する掛け金が保険会社と比較すると安くなるという特徴を持ちます。
共済の特徴的な商品をあげると、人の生命を対象にしたもの、地震や台風などの自然災害による損害を対象にしたもの、自動車事故による損害を対象にしたものなどがあります。保険と補償内容が完全に一致するものがあるわけではありませんが、保険と同様にご自身のライフスタイルにあった補償内容を選択できるようになっています。
このように私たちのお客様の業務は、様々な身の回りのリスクに備えた商品を取り扱っており、組合員同士がお互いに助け合える仕組み作りを行っています。それらをシステム面で支えるのが私たちの業務になり、保険とはまた違う特徴的な共済の仕組みに日々対応しています。
お客様を支える私たちの仕事について
次に、私たちの業務についてご紹介します。共済は保険のような仕組みであると先ほどご紹介しました。保険と同じように共済の種類ごとにシステム化が行われており、契約からかけ金の回収、共済金の支払いまでをシステムでサポートしています。
保険にはない機能としては組合員を管理する機能があります。共済に加入するためには、組合員になる必要があります。組合員以外でも加入する事は可能ですが、出資金を支払い、準組合員となって加入する必要があります。この加入条件や手続きは共済ごとに違うため、その共済にあった機能を実装する必要があります。また保険にはない割戻金という考え方もあります。非営利目的で運営されているため、運営団体に利益が出た場合には組合員に還元するような仕組みが必要になります。こういった特徴的な機能のシステム開発も行っています。
保険同様古くからシステムが利用されているため、プログラミング言語としてはCOBOL言語が採用されている事が多いです。組合員、割戻金という特徴的な機能の他にも、保険とは違う特殊な割引制度や商品がありますので、それらに対応できる業務ノウハウを蓄積する事も、業務を進める上で重要な要素の一つになっています。
保険と法律、監督官庁が違う事も見逃せない要素です。保険は保険業法という法律を基に運営されていますが、共済は消費生活協同組合法(厚生労働省)や、農業協同組合法(農林水産省)を基に運営されています。この辺りの違いについての理解も必要になります。
将来も継続して利用される共済の仕組み
共済の商品は基本パッケージ商品になるため、保険のように補償の設定を変える事は難しいですが、その分かけ金が少額かつ割戻金などもあるため気軽に加入しやすいです。運営する団体も古くから存在するものも多いです。
昨今の新型コロナウィルスなどの感染症、地震や台風を始めとした自然災害、今後もリスク対策への関心は高まるばかりです。新しいニーズ、商品への対応に伴い、システム化も必ず必要になってきます。そういう意味で共済は将来的にも継続して利用される仕組みになります。
商品が長い年月継続されると、システムにもそれなりのノウハウを持った人材が必要になります。特にCOBOL言語で稼働しているシステムは数多く存在するため、それらノウハウを持つ技術者が今後も必要になりますし、それら技術者は将来に渡って活躍される事と思っています。
職場環境について
自動車共済、生命共済、建物更新共済など、共済に関するシステムに携わっています。共済関係の業務経験者はすぐにでもご活躍いただける事でしょう。業務経験者でなくても、職場メンバーは業務ノウハウを持つメンバーばかりですので、少しずつ商品を理解しながら業務に従事いただく事ができます。
またプログラミング言語についても同様です。プログラミングはCOBOL言語が中心になりますが、COBOL言語未経験者であってもCOBOL言語の有識者が数多く在籍しておりますので、プログラミングノウハウを吸収しながらシステム開発に携わっていただく事ができます。設計、テスト経験者であればそこから入っていただき、プログラミングを合わせて覚えていただく事も可能です。
コミュニケーションよく業務を進める事で、システム開発のみならず業務についても理解を深めていただき、共に将来に渡ってご活躍いただける方と出会えればと思っています。
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