医療保険の特徴について
医療保険は、万一の病気やケガなどで入院・通院したとき、あるいはその病気やケガによって手術を受ける事となったときにかかる医療費に対し給付金を受け取ることができる保険になります。一般的な死亡を保障する生命保険(死亡保険)と違い病気やケガを取り扱うという事と、被保険者自身が保険金を受け取れるというところに特徴があります。
保険期間も、死亡保険であれば、子どもが独立するまで、自分が退職するまでなど、大きな保障が必要な期間もある程度決まってくるため期間設定されるものが一般的ですが、医療保険は年齢が高くなってからの方がリスクが高まる傾向にあるため終身タイプのものが用意されています。終身タイプの保険は保険期間も長くなるため、保険料の払い込み期間について、60歳までに支払いを終えるもの、60歳から保険料を減額されるものなど選択できる商品があります。
医療保険は、実際に起きるケガや病気の種類、それに伴う入院、通院の期間、保障が必要な金額に合わせて商品が作られるため複雑になりがちで、そういった側面をシステムで対応する事が期待されており、私たちが日々サポートを行っています。
お客様のかかえる課題
今ある保険商品も病気の治療法が変わったり、その治療にかかる費用が見直しされたりする事で日々変化しています。その時代の変化に合わせてどのような保険商品を提供できるかがこの業界のお客様の大きな課題になります。できる限りシンプルで、ただし実際に必要になる費用に近い給付金を受け取れるようにするにはどうしたらいいか求められています。例えば入院前の通院についても保障が受けられるようにするとか、入院日数の条件は妥当なのか、また限度日数を長く保障できないかなど、今ある保障の条件について見直しができないか日々検討を行っています。
また、お客様の目的に合わせて保障が選べるように、通常の医療保険で得られる保障にプラスαして保障が提供できないかも検討しています。例えば生活習慣病や女性特有の病気のリスクに備えたい方への商品や、がんなどの特定の病気に特化した保障が受けられるようにするとか、公的な医療保険の対象にならないような先進医療は技術料が高額になりがちなので、この医療費を保障できないかなど検討しています。
このようにお客様は世の中の動きや実際の保険適応の実態を把握し、日々商品の見直しや拡充を行っています。私たちはその変化に合わせてシステム開発を実施しています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
医療保険に対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかご紹介します。先程までにご紹介した通り医療保険は様々な条件により給付金が変わってきます。この条件を指定する事が保険料の見積もりや、給付金の算出につながります。
これらを導き出す条件は、保険期間(一定期間、終身)、入院した期間、通院の保障、がんや三大疾病の一時金の有無、またその受け取りできる回数、先進医療への対応、女性特有の病気への対応、その他の保障への対応などがあります。また、病気やケガに関する条件だけでなく、その方の年齢や性別、費用の払い込み方によっても金額は変動する事になります。
これら決まった複数の条件を組み合わせて答えを導き出す作業はシステムの最も得意とするところです。この条件、金額算出機能は、COBOL言語によって作られたシステムで実現されており、私たちがシステム開発を担当しています。新しい保険商品に合わせてシステムをセットアップする事、保険商品の見直しに合わせてシステムを改修する事、幅広くシステムに関わっており、日々お客様のニーズに対応しています。
私たちの職場環境について
保険という身近な商品を担当していますので、興味を持って業務が進められます。保険商品は保険会社によって取り扱う病気やケガの範囲や条件は異なりますが、大きく変わる事はありませんので、この業界の経験者であればすぐにでも即戦力としてご活躍いただけると考えています。
プログラミングはCOBOL言語が中心となります。COBOL言語は体系立てて作られたわかりやすいプログラミング言語になりますので、他のプログラミング言語経験者であればすぐにご活用いただけると思います。職場メンバーはCOBOL言語に精通したメンバーばかりですので、実際にノウハウを吸収しながら業務に従事いただく事ができます。
また保険関係のシステムは長年に渡り稼働しているシステムにはなりますが、時代のニーズに合わせた新しい企画や商品も出てきていますので、常に新しい事にチャレンジしながら仕事を行う事ができます。コミュニケーションもとりやすい職場になっています。共に切磋琢磨しながら業務を進められればと思っています。
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