オーソリゼーションの特徴について
カード保有者を信用する事で、買い物などの利用料金を後払いにして決済できるのがクレジットカードです。クレジットカード会社としては後払いの決済になるため、使用するクレジットカードが決済しても問題ないものなのかを確認する作業が必要になります。これがオーソリゼーション(以下オーソリ)になります。
クレジットカードは扱いやすいため、偽造や盗難カードを用いた不正使用によるトラブルが絶えません。オーソリは、このような被害からカード会社だけでなく、顧客や企業を守り、健全な取引を保つ機能を持ちます。不正使用だけでなく、クレジットカード会社が設定している利用限度額の範囲内の利用になっているかのチェックなども行います。こうする事で実際の支払い時の遅延によるトラブルなども防いでいます。
クレジットカード自体の有効性、そしてその利用額が限度額に達していないかは、クレジットカードを使用する際には、ほとんど意識される事はありませんが、それらを影でチェックしている機能がオーソリで、それらの機能をシステムで支えているのが私たちのシステム開発業務になります。
お客様のかかえる課題
クレジットカード決済を提供するお客様は、損害を出さないための対策を行い、いかに顧客に安心してカード取引を行っていただくか日々検討、見直しを行っています。例えば、オーソリを利用しても使用者が名義人本人であるかは保証されないので、それらを保証するようなセキュリティ対策を行う必要があります。
わかりやすい対策としては、例えば本人認証に対する追加機能です。クレジットカード番号と有効期限の入力に加え、本人が設定しているパスワードを入力いただく事で、確実な本人認証につなげたり、クレジットカードの裏面に記載しているセキュリティコードを入力いただく事で、カードを持っていない人のなりすましによる不正使用を抑止します。
それ以外にも実際の注文情報を基にした不正検知なども行います。例えば毎月利用している金額と比べて高額な取引が発生していないかをチェックするなどです。近年ではAIによる機会学習を活用する事で、疑わしい注文情報を検知したり、それを顧客に通知する事で実際に商品を出荷するかの判断に活用するといった事を行っています。
このようにクレジットカード決済に関わるお客様は、顧客の安心かつ業務の効率化につながるサービスの検討を日々行っており、私たちはそのサービスをシステムとして実現するための開発を日々行っています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
クレジットカード決済、オーソリに対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。クレジットカード決済は古くから利用されている商品のためプログラミング言語としてはCOBOL言語で開発されたシステムになっており、私たちはそのシステムのサポートを行っています。
例えばクレジットカードの利用は古くは実店舗での活用が中心でしたが、インターネットが広く普及している現在ではウェブサイト上の店舗での利用が増えてきました。さらには決済に使用するデバイスもパソコンからスマートフォンが中心になるなど変化しています。これらの変化にシステムを対応させていく事が私たちの役割の一つになります。
また、対外接続系システムになりますので、例えば顧客の売上処理や在庫管理の仕組みに情報をつなげたり、ポイント付与の仕組みと連携する事で、業務効率やサービス向上につながります。そのような仕組みを考えながら、個々のお客様のニーズに合わせてご提案を行っています。
私たちの職場環境について
クレジットカード決済は日常的に利用するシステムのため、システムのイメージもつきやすいですし、仕組みについて興味を持たれる方も多いのではないでしょうか?また、いろいろなシステム、顧客と接する機会がありますので、新しいサービスとの連携などにもチャレンジする事ができます。
システムのプログラミング言語は先ほどもご紹介したCOBOL言語が中心になります。そのため、COBOL言語によるプログラミングを経験されている方は即業務を進められると思いますし、そうでなくてもCOBOL言語に精通したメンバーが数多く在籍しておりますので、それらメンバーのサポートを受けながら業務を進める事ができます。
クレジットカードに関係する周辺システムも担当していますので、業務の幅も広げていく事ができますし、新しい決済サービスも増えてきていますので、それら最新サービスにも関わる機会がでてくるはずです。様々な業務にチャレンジしながらともにスキルアップしていける職場であると思います。
この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます