地震保険の特徴について
火災や風水害による建物や建物内に収容された物品の損害を補償する保険として火災保険がありますが、火災保険は地震や津波、火山噴火を原因とする火災や損壊による損失は補償されません。これらを補償する保険は、今回ご紹介する地震保険になります。
地震や津波、火山噴火は、発生時期や場所を予測する事が非常に困難にもかかわらず、ひとたび発生すると被害は広範囲になり、巨大な損害をもたらす可能性があるため、地震保険法に基づいて保険会社だけで運営させず、国と保険会社共同で運営しており、保険金の支払いの一部を国が負担する事になっています。このため地震保険はどの保険会社に入っても、補償内容や保険料は同じで、競争の働かない公共的な仕組みで運用されています。
火災保険のように保険会社によって商品やプランが異なるという違いはありませんが、被災者の生活の安定に貢献する事を目的にできた保険であるため、保険金額は火災保険で設定している金額の30%〜50%という範囲内で設定する事になっています。またこのような特徴から地震保険は火災保険と必ずセットで契約する事になっています。
お客様のかかえる課題
地震保険の商品に関わるお客様は、地震保険の特徴から補償対象や補償範囲、契約方法をいかに正しくお客様に理解いただけるか、また火災保険など他の保険とセットで提案する事で、お客様が求める補償に対してどの程度カバーし安心していただけるか、日々検討見直ししています。
例えば、契約金額は先ほどご紹介した通り火災保険の30%〜50%の範囲で設定される事になりますが、補償の対象は居住用の建物と家財で、工場や事務所など専用の建物などは対象になりません。また、30万円を超えるような宝石や骨董品関係、自動車や有価証券なども補償されません。地震の損害も全損、大半損、小半損、一部損などの4段階に区別されて保険金の支払い額が決まるため、条件を正しくお客様に理解いただく必要があります。
また、建物の構造や都道府県により保険料も異なります。例えば鉄骨コンクリート造と木造住宅などでは耐火性能が異なるため、損害が大きくなる可能性の高い木造住宅の保険料が高くなります。また地域では、地震が予測されている東海地域や建物が密集する首都圏などで保険料が高くなっています。
このような中で、条件を正しくお客様に理解いただいた上で、火災保険のプランや保険会社独自の保険プランを提案し、お客様の目的に合わせて補償がプラスαできないか検討しており、私たちはそれら組み合わせをシステムに反映する事でお客様をサポートしています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
地震保険に対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。地震保険は古くからある火災保険などとの連携、組み合わせを行っているという特徴からもプログラミング言語としてはCOBOL言語を活用する事が多くなっています。私たちは日々のお客様の要求に対して、既存システムに対してどのように反映していくかを検討します。
例えば地震保険と火災保険をどのように連携させて最終的に保険料としてどのような結果になるか算出したり、地震保険として登録されている情報を火災保険やその他保険、システムに連携する事で、お客様の保険プランにどのように付加価値をつけられるか提案したり、それに合わせてシステムを改修するという事を行っています。
最近ではインターネットによる契約や保険料のシミュレーションなども珍しくなくなりました。そのような新しいサービス企画に対してどのように地震保険の情報を付加するか、技術的な違いをどのように吸収していくか、私たちは日々検討を行っています。システム側でしかわからない情報をお客様に伝える事で気づきを得ていただいたり、このようなサービスとの連携が喜ばれるのではないかなど、意見交換したりする事で商品の見直しのサポートも行っています。
私たちの職場環境について
地震保険という身近な商品を取り扱っていますので、普段使われている業界の言葉は理解しやすいと思います。火災保険など関連する保険も多くあるため、業務内容や商品の知識を広げながら経験を積んでいただく事ができます。業務経験がなくても興味を持ちながら商品の特徴や補償内容について理解を深めていただく事ができるのではないかと思います。
プログラミング言語は先程ご紹介したCOBOL言語が中心になります。COBOL言語経験者が多く在籍しており、開発についても体系化していますので、未経験者であっても心配する事なくプログラミングのポイントを学びながら業務を進める事ができます。
新しいサービスや技術との連携などもありますので、そういう分野に興味がある方にも適していると思いますし、現行システムに対するプログラム解析やデータ提供なども行いますので、既存分野の理解を深めていく事もできます。コミュニケーションよく業務が進められればと思っています。
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