投資信託の特徴について
投資信託は、様々な投資家から集めた資金を1つにまとめ、専門家が株式や債券などの投資対象に対し投資・運用していく商品です。投資家は投資信託の運用実績からうまく利益が上げられていれば、商品の換金時にリターンを得ることができます。1万円程度の少額から購入することができるため、手軽に始めることができ、集められた資金はさまざまな資産に分散投資される事が多いためリスクが軽減されるという特徴を持ちます。
投資信託の値段は基準価額と呼ばれます。取引を行う単位が口数という単位になっており、1口当たりの値段がこの基準価額になります。基準価額は1日に1回投資信託に組み入れられている株式や債券などの時価評価額を元に計算し公表されています。この基準価額を売買の単位として使い、投資信託の購入や換金が行われる事になります。運用は各投資信託の運用方針に従って投資家に代わって運用のプロが行いますので、投資家が何かをするという必要はありませんし、個人ではなかなか投資が難しい国や地域、資産に投資ができるという特徴を持ちます。
また、投資信託は原則として、いつでも換金の申し込みができますので、基準価額を見て換金したいと思った時やどうしても手元に資金が必要になった場合には対応する事ができます。膨大な取引が行われる投資信託の仕組みにはシステムの支援は必須で、私たちはそれらシステム面の支援を日々行っています。
お客様のかかえる課題
投資信託という商品に関わるお客様は、投資家に対して他の投資信託を販売する会社やその商品と比較していかに商品のメリットを感じてもらい投資をしてもらうか日々検討しています。またそれらの投資を通じて、新たな商品の購入やより多くの資金を投資にあてたり、取引回数を増やしてもらえるような検討、見直しも行います。
投資信託に関わるお客様は大きく3つの役割に分類されています。投資家と直接商品の取引を行う販売会社、販売会社が投資家から集めた資金を運用する運用会社、運用会社の指示を受けて実際の金融市場で取引を行う信託銀行です。それぞれのお客様ごとに見直しや訴求ポイントは変わりますが、例えば販売会社のお客様の場合には、例えば自分たちはどれくらいの商品数(銘柄数)を取り扱うことができるか、その取引の手数料は他社と比較してどれくらい優位になっているか調査し改善しています。
また銘柄数、手数料だけではなく、例えば少額から少しずつ積み立てて投資できるサービスを用意したり、お客様のグループ会社と連携してポイントサービスを活用してポイント還元など、販促活動につなげる事なども行っています。投資自体、資産形成する手段の1つでもありますので、年代別に資金調達の手段として投資信託をどのように活用したらいいか、例えば退職準備などを例に紹介する事により投資の第一歩を踏んでもらうきっかけ作りなども行っています。
このように投資信託に関わるお客様は、投資家に対していかに自分たちが魅力的な商品や取引手段を提供できるか日々検討されており、この見直しポイントをシステムに反映していく事が私たちの業務になっています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
投資信託に対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。投資信託は短期間でみると一時的な要因で価値が大きく変動することがあるため、中・長期にわたり資産運用されるという特徴を持ちますが、このことからもわかるようにシステムもまた中・長期に渡り運用されています。
そういう事もあり古くから用いられているプログラミング言語のCOBOL言語を活用してシステムの維持や保守を行っている事が多く、私たちもそれらのシステムを中心に日々開発、改善を行っています。例えばインターネットの普及により投資信託も以前より身近になってきていますが、それによりインターネットを経由した投資信託に関する最新情報を提供したり、投資の仕方も少額のものからポイントを利用できるものまでさまざまなサービスが生まれていますので、それらサービスと既存のシステムをデータ連携させるなどの対応を行っています。
また、投資対象も国内の商品だけでなく、海外の商品を取り扱ったり、不動産や東証株価指数(TOPIX)に連動するようなETFまであり、日々商品が増えていますし、つみたてNISAのように少額からの長期・積立・分散投資を支援するための国の非課税制度などへの対応も行うなど、世の中の動きに合わせたシステム対応について、日々顧客と意見交換、要件調整を行い、システム開発を進めています。
私たちの職場環境について
投資信託のシステム開発業務は先ほどご紹介したつみたてNISAをはじめ、身近な商品である事からも興味を持って進めていただけるのではないかと思います。また業務の用語についてもインターネットをはじめ様々な媒体からも情報を得やすい内容なので自己学習で進められるところも多いと思います。
実際のシステム開発はプログラミング言語のCOBOLが中心となります。職場にはCOBOL言語経験者が多数在籍している事もあり、COBOL言語が初めての言語だとしても安心して取り組んでいただけるかと思います。最近ではウェブ会議なども一般的になっていますので、実際に直接会う事なくウェブ会議上で画面共有しながら情報交換や指導を受ける事ができます。
投資信託は証券会社向けの商品のため、株式投資や債券、FXなど様々な業務にも応用していけますので、中・長期に渡りノウハウを蓄積しながら業務を進めていただく事ができると思います。
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