ETFの特徴について
ETFはExchange Traded Fundの略で「上場投資信託」と呼ばれています。名前の通りETFは株式と投資信託の特徴を兼ね備えた商品で、例えば上場しているため、株式のように証券取引所の取引時間中であれば相場の値動きに応じて自由に売買する事ができます。一方で、株式のように個別企業を分析して投資をする必要はなく、投資信託のような複数の株式や債権の組み合わせで構成された銘柄に分散投資を行う事ができます。
ETFの価格には市場価格と基準価額の2つの価格があります。市場価格は投資家が取引所で実際に売買する価格で、基準価額はETFに組み入れられている有価証券の時価評価に株式の配当金や債券の利息などの収入を加えた資産総額から、ETFの運用費用を差し引いた純資産総額を発行済口数で割って求められる1口あたりの値段になります。取引所の市場価格と基準価額は必ずしも一致せず乖離が生じるため、その点に留意しながら取引を進める必要があります。
留意事項はありつつも、外国の株式や債券など、個人ではなかなか取引が難しい資産への投資を株式のようにリアルタイムに売買でき、また投資信託のような分配金なども得られる事から、2008年のリーマンショック以降、ETF市場は拡大と多様化を進めています。このようなETF市場の取引、日々の変化に合わせたシステムサポートを行うのが私たちのシステム開発業務になります。
お客様のかかえる課題
ETFという商品に関わるお客様は、投資家に対して他の投資商品と比較していかに商品のメリットを感じてもらい投資してもらうか日々検討、見直しを行っています。またETFは株式と投資信託の特徴を兼ね備えている事もあり、例えば株式、投資信託それぞれと比較してETFがどのような点で優れているのかを理解いただくための活動なども行います。
例えば株式との違いとしては、1銘柄に投資する訳ではないためリスクを抑えた分散投資を行えますし、投資信託との違いとしては、信託報酬等のコストが一般的に低くおさえられる事があげられます。また、日本国内をはじめ、米国や新興国、グローバルな株式、債券、不動産など、豊富なラインアップから投資対象を選択することができる点もETFの魅力になります。小口から投資を始める事ができるため、資産形成という点でどのように投資効果が得られるか顧客の投資目的に合わせた提案を検討します。
また、商品ラインアップが豊富なため何に投資していいかわからないと思われる方に向けては、目的別に、例えば長期的に資産形成したい方へのオススメ銘柄に銘柄を分類したり、高い利回りに期待されている方、高い利回りでなくてもリスクをできるだけ抑えたい方、リスクは取れるので成長が期待される地域や企業に投資したい方など、個々のニーズに沿った銘柄選びができるようにサポートしています。私たちは実際の取引や資産管理を行うシステムから、お客様のニーズにあった商品提案のシステムまで幅広くサポートを行っています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
ETFに対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。ETFが日本で始まったのは1995年の日経300型上場投資信託からでした。このことからもわかる通り、古くからシステムが構築されており、その多くのシステムがCOBOL言語により開発されています。
システムではETFの取引や分配金などの情報の管理を行いますが、それ以外にも先ほどご紹介した通り銘柄をお客様のニーズに沿って選択できるように、上場市場(国内、米国、香港、シンガポールなど)や資産タイプ(株式、通過、不動産、債権など)、投資地域(グローバル、新興諸国、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど)で分類できるような仕組みも開発しています。
最近ではウェブサイト上で商品情報を閲覧できることも一般的になっており、実際に過去数カ月の取引情報を始め、その商品が組み入れている銘柄なども公開しています。また、投資のシミュレーションができるような機能など、どういう機能があれば投資を進めていただけるか、日々顧客と意見交換、要件調整なども行っています。
私たちの職場環境について
将来に向けて資産形成をどのように考えておけばいいのか、興味を持たれている方は多いと思います。投資対象についても、株式、投資信託などは一般的になっており、ETFについても既に取引されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そういう点からも業務については興味を持って取り組んでいただけるのではないかと思います。
ETFだけでなく証券関係として幅広いシステムに携わっていますので、徐々に業務内容、開発の幅を広げていっていただけるのではないかと思います。プログラミング言語はCOBOL言語を中心としたものになりますが、COBOL言語未経験の方でも経験者が多数在籍しておりますので、技術的なサポートも問題なく受ける事ができます。
コミュニケーションも取りやすい職場になっていると思います。証券、金融関係に長年携わるスタッフと意見交換しながら業務ノウハウを身につけていっていただければと思います。
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