団体保険の特徴について
団体保険とは企業グループなどの団体が保険契約者となるもので、その企業グループや団体で働いている人が加入できる保険制度になります。個人契約する保険と比較すると、制度運用の一部を保険会社に代わって団体が行うことで保険会社の経費を削減できるため、一般的には個人で各保険会社と契約するよりも保険料が安くなるという特徴を持ちます。
団体保険は大きく保険料をその企業グループで働く従業員が支払うタイプと、保険料を企業グループが全額支払うタイプの2種類あります。保険料を従業員が支払うタイプでは、保険料が個人向けの保険よりも一般的に安くなり、保障についても見直しする事ができるため、保障内容を手厚くする事ができます。一方、保険料を企業グループが全額支払うタイプはそういった保障内容の見直しはできません。
団体保険には注意点もあります。保険自体が企業グループで働く従業員を対象としているため、退職した場合はほとんどの場合で保険契約を継続する事ができなくなります。さらには退職後に新たに個人向けの保険を契約しようとした場合には、例えば既に病気を発症していた場合には加入できないという事もあるので注意が必要です。
私たちはこのような特徴を持つ団体保険の仕組みを、他の保険会社の保険の仕組みと同様にシステム面でサポートしており、日々の変化に合わせてシステムの改修を行ったり、運用フォローを行っています。
お客様のかかえる課題
団体保険の商品に関わるお客様は、団体保険の加入を検討されている企業グループで働く従業員の皆さんがどういう保障を期待しているか、一般的な保険会社と比較してどのような違いがあるか、メリットを感じていただけるか日々検討を行っています。
例えば団体保険は企業グループの福利厚生の一環で行っている事からも、一般的な個人契約の保険よりも価格メリットがあるため、その点を理解いただけるよう活動します。例えば、団体保険の保険料は割引率が高く設定されています。なぜ団体保険の割引率が高いかというと、加入者が数千人規模になるため、規模のメリットが働くからです。そのような点を個人向けの保険と比較して、どのくらい価格が優位になっているか理解いただけるよう説明します。
また、保険のラインナップについても現在の保険実態を分析しながら商品を見直します。価格が安いだけで保障範囲が狭いと加入も勧められません。例えば医療保険だけでなく、がん保険などを提供する事などもそうです。家族も加入できるようにしたり、必要な保険だけを選択して加入できるようにする事なども行います。
このように団体保険に関わるお客様は従業員の皆さんが安心して働けるよう、保険という点で商品を企画し、保険を利用いただけるように他社との比較や実際の利用者の声などを拾って情報を発信しています。私たちはこのようなお客様の日々の活動に合わせて、システム面の追従や新たな機能の開発を行っています。
お客様の課題に対するシステムの貢献
団体保険に対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。団体保険は特に規模の大きな企業グループで作られている事からも、古くから存在し運用されています。システム化も早い段階で行われており、プログラミング言語としてはCOBOL言語を用いられている場合が多いです。
先ほどもご紹介した通り、団体保険のお客様は世の中の保険実態に合わせて商品の見直しを行います。公的制度の見直しに合わせて商品の見直しも行います。他にも一般的な保険会社のお客様とは違った運用もあります。例えば死亡保険で、年間の収支計算を行い、剰余金が出れば配当金を加入者に支払います。給与天引きなども可能になっています。わざわざ保険会社へ保険料を支払う必要はありません。さらには契約時の健康状況の確認も個人契約よりも条件が緩やかな設定になっている事が多いです。このような一般的な保険会社との違いについては、システムに対しても個別に機能を開発します。
最近ではインターネットを通じた保険商品の説明を積極的に行うケースも増えてきました。従業員とはいえ、働く拠点や環境などは様々です。そのような方が保険について知れるよう工夫しています。実際の保険料のシミュレーションができるよう機能提供しているところもあります。そのような仕組みのサポートにも私たちは関わっており、日々お客様とともに活動しています。
私たちの職場環境について
保険商品は私たちの活用する身近な商品である事からも興味を持って取り組んでいただける業務分野であると思います。保険商品は今回ご紹介した団体保険のお客さま以外にも一般的な保険商品を取り扱う会社様とのお仕事もありますので、ノウハウを他の仕事にも活用できるような職場になっています。
私たちはシステム開発という立場でお客様をサポートする事が中心になりますので、プログラミングができるかどうかが1つのポイントになります。ただし、プログラミング言語は先ほどご紹介したCOBOL言語です。一般的な業務ユーザが活用する事を想定して作成されたプログラミング言語ですので、未経験でも非常にとっつきやすいものになっています。
最近はリモートワークも多く活用されるようになりました。移動時間や場所などにとらわれず働ける環境もあります。業務に対してのわからない点などあれば、オンライン会議やチャット等活用してベテランメンバーに聞く事も簡単にできます。コミュニケーションを取り合いながら徐々にスキルアップいただける職場環境になっていると思います。
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