損害保険システムの特徴について
損害保険システムは、生命保険などと同様1970年頃から事務処理業務効率化のためにシステム化が進みました。保険業法の改正や損害保険会社の合併などに伴い、システム統合なども進んでおり、今では代理業務のWEB化やクラウドシステムの活用まで行われています。
損害保険システムは、火災保険を除き1年程度の短期契約となる商品が多く、毎年契約更新が必要になります。様々な損害リスクに備えるため商品数も数多く取り扱うことになり、情報の管理が重要になってきます。同時に損害リスクことに業務を代理店に委託する事も多く、代理店との連携についても対応が必要になります。
具体的な機能としては、契約から保険証券の郵送まで契約管理が行える機能、契約満期に伴い更新手続きや新たな契約提案を行う機能、保険会社と代理店間の保険料の清算を行う代勘清算機能、自賠責保険を始め共同利用しているシステムとの連携機能や実際の損害調査、管理する機能まで多岐に渡ってシステムサポートが必要になります。それらのシステムの仕組みを維持、改善する事が私たちの業務になります。
お客様のかかえる課題
損害保険システムに関わるお客様は、時代の変化に伴って複雑になってきた保険業務の効率化について日々検討を行っています。特に定型業務や作業量をこなす必要がある業務についてはシステム化を行い、業務の生産性を向上させています。
例えばクレーム管理があります。保険契約者、代理店などクレームについては様々な経路から情報が発信されますが、それらの情報を収集し、データ分析する仕組み作りを行っています。よくあるクレームについては過去の事例なども参照できるようにし、問題の早期解決に向け取り組んでいます。
また、毎年法制度への対応やコンプライアンス対応なども必要になってきます。データのセキュリティやプライバシー保護についても厳しくなっています。それらの環境変化の情報を収集し、迅速にシステムに適用する事も行っています。技術の進化に伴って、モバイルやクラウド利用なども進んでおり、それらの仕組みとの連携なども重要になってきています。
このような損害保険の仕組みを改善する中で、私たちは日々システムへの影響調査や機能追加の検討、開発を行っています。一時的な対応ではなく、長期に渡ってお客様をサポートするのが私たちの業務になります。
お客様の課題に対するシステムの貢献
損害保険システムに対して、私たちがシステム開発でどのように貢献しているかをご紹介します。先ほどご紹介した通り損害保険の仕組みは古くからシステム開発が進んでいます。プログラミング言語は事務処理業務に適したCOBOL言語を活用しています。
毎年のように様々な損害保険商品の契約が更新されます。その間に新たな商品や商品の見直しが行われている事も珍しくありません。そのような商品情報の更新なども契約更新前にお客様に伝わるよう、対象顧客の抽出から、実際の情報伝達までシステム化を行って対応しています。
またモバイル環境やクラウド環境など時代の変化に合わせて新たな技術が生まれます。そのような新たな技術情報の収集、既存のシステムがそれらの技術と融合するためにどのようなソリューションが提案できるか検討する事も私たちの業務になります。例えばWEBサイトへの情報連携や、顧客情報の分析による新たな企画提案なども行います。
このように私たちは既存の損害保険システムの維持だけでなく、日々発生する新たな業務ニーズに対応するためのサポートを行っています。業務範囲も幅広いため非常にやりがいのある業務になっています。
私たちの職場環境について
損害保険システムは、火災保険や自動車保険など日常から身近にある商品を取り扱ったシステムのため興味を持って取り組んでいただけるのではないかと思います。商品の種類も多いため、様々なリスクに伴って商品が開発されている事が実感できるのではないかと思います。
システム開発に利用しているプログラミング言語はCOBOL言語になります。古くから活用されているものになりますが、対応できる技術者が多数在籍しておりますので、アドバイスを受けながら開発業務を覚えていっていただけるのではないかと思います。
また、モバイル、クラウド、AIなど新たな技術との連携が必要になる分野です。そういった技術へ対応するための研修や勉強会なども行われています。新たな技術知識を習得しながら業務を進められる環境になっています。少しずつ知識やノウハウを蓄積していただき、いろいろな案件でご活躍いただければと考えています。
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